【石これ】アンモライト(菊石)Ammolite|アンモナイト化石が生んだ虹色の宝石

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目次

アンモライトの特徴

アンモライト(菊石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

1/3/4/2/2/2 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

アンモライト

透明度:★☆☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★★☆
蛍光 :★★☆☆☆
硬さ :★★☆☆☆
重さ :★★☆☆☆

基本的な特徴

アンモライトは、大昔に生きていたアンモナイトという生き物の化石が、長い時間をかけて宝石のような美しさを持ったものなんですよね。アンモナイトの化石の表面にある真珠層、これは主にアラゴナイトという鉱物でできているんですが、これが特殊な変化をしてアンモライトになります。

最大の特徴は、なんといってもその表面に見られる虹色の輝きなんです。これはイリデッセンス、または遊色効果と呼ばれていて、光の当たり方で色が変わって見える、とても不思議な現象なんですよ。

アンモライトの色は、まるで虹を閉じ込めたみたいに、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫と、たくさんの色が混ざり合って見えます。特定の色だけを持つというよりは、見る角度や光の具合によって、きらめく色が変化するのが魅力でしょう。

この色は、鉱物自体が持つ色素によるものではなくて、表面近くにある薄い層が光を反射したり干渉したりすることで生まれる「構造色」というものなんです。

産地

宝石として扱われるような質の高いアンモライトは、ほとんどがカナダのアルバータ州という場所で見つかっています。ロッキー山脈の東側にある限られた地域だけで採れるので、とても貴重なんですよね。

他の場所でもアンモナイトの化石は見つかるものの、宝石級の輝きを持つアンモライトになるのは、この地域の地層が特別な条件を持っていたからだと考えられています。

その他の情報

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歴史や名前の由来

アンモライトの名前は、もちろん「アンモナイト」から来ています。そのアンモナイトという名前は、古代エジプトの神様である「アモン」が持つ、渦を巻いた羊の角に形が似ていることから名付けられたそうです。

アンモライト自体が宝石として世界的に知られるようになったのは比較的最近で、1981年に国際的な組織によって正式に宝石として認められました。

パワーストーンとして

アンモライトは、その見た目の美しさから、パワーストーンとしても人気がありますね。螺旋状の形をしたアンモナイトに由来することから、エネルギーの流れを良くしたり、持ち主の中に眠っている才能や可能性を引き出したりすると言われることがあります。

他にも、幸運や富を呼び込む、健康や長寿のお守りになるといった感じで、いろいろな力が信じられているようです。

主な用途

アンモライトの主な使い道は、やっぱり宝飾品ですね。ペンダントやブローチ、イヤリングなどに加工されることが多いです。ただ、アンモライトは他の多くの宝石と比べると少し柔らかくて、表面に傷がつきやすい性質があります。

モース硬度という硬さの指標だと3.5から4.5くらいなので、指輪にする場合は、ぶつけたりしないように少し気を使う必要があるかもしれませんね。コレクションとして、原石のままや磨いた状態で楽しまれることもあります。

その他

カナダの先住民であるブラックフット族の間では、アンモライトは特別な力を持つ石として古くから大切にされてきたという話があります。「バッファローストーン」と呼ばれて、狩りの成功や幸運をもたらすお守りとされていたそうなんですよ。

また、宝石としてのアンモライトには、色の数や輝きの強さ、遊色の見え方などによってグレードが付けられることもあるんです。

おわりに

今回はアンモライトについて解説しました。

アンモライトの魅力は、なんといっても太古の生物が生み出した神秘的な虹色の輝きですね。一つとして同じ模様や色の組み合わせがない、まさに自然が生んだ芸術品と言えるでしょう。

この解説が、アンモライトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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