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アルセノパイライトの特徴
アルセノパイライト(硫砒鉄鉱)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
アルセノパイライト
透明度:★☆☆☆☆
光沢度:★★★★☆
希少性:★★☆☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★★★☆☆
重さ :★★★★☆
基本的な特徴
アルセノパイライトは、鉄とヒ素、硫黄がくっついてできた硫化鉱物の一種なんです。
見た目はパイライト(黄鉄鉱)に似ていることもありますが、色はもっと銀白色に近いことが多く、結晶は角柱みたいな形や、いくつかの結晶が集まった放射状、あるいは塊状で見つかることが多いです。
硬さはナイフの刃より少し硬いくらいで、結構しっかりしています。そして、見た目に反してかなり重いのが特徴なんですよね。
色
色は銀白色から鋼色をしています。ただ、空気に触れていると表面がちょっと変色して、黄色っぽくなったり、虹色っぽく見えることもあるんです。
新鮮な面は、金属らしいピカピカした光沢を持っているのがわかります。
産地
アルセノパイライトは、世界中のいろいろな場所で見つかる鉱物です。特に、熱水が作った鉱脈や、マグマの熱で岩石が変わってできた場所なんかによく産出します。
日本では、かつて金を採っていた鉱山などで見つけることができました。金や銀、タングステンといった他の金属の鉱石と一緒に出てくることが多いんですよね。
ちなみに和名は、硫砒鉄鉱(りゅうひてっこう)と言います。
その他の情報

歴史や名前の由来
アルセノパイライトという名前は、成分である「Arsenic(ヒ素)」と、見た目が似ている鉱物「Pyrite(黄鉄鉱)」を組み合わせて付けられたと言われています。そのまんま、という感じもしますね。
和名の硫砒鉄鉱も、硫黄、ヒ素、鉄の鉱物という意味で、成分がそのまま名前になっています。
パワーストーンとして
この鉱物はヒ素を含んでいるため、パワーストーンとして扱われることはほとんどありません。
見た目は金属的でかっこいいのですが、成分に注意が必要な鉱物なので、アクセサリーなどにして身につけるのは避けた方が良いでしょう。
主な用途
アルセノパイライトは、ヒ素を取り出すための重要な原料鉱石なんです。ヒ素は、昔は農薬や殺鼠剤、木材の防腐剤などに使われていました。
最近では、半導体の材料など、ハイテクな分野でも利用されています。また、金や銀を一緒に含んでいる場合は、それらの金属を製錬するための鉱石としても重要視されていました。
その他
アルセノパイライトのとても面白い特徴として、ハンマーなどで叩くとニンニクのような匂いがすることが挙げられます。これは、含まれているヒ素が反応して出る匂いなんですね。ただ、この匂いを確かめようと不用意に叩いたりするのはおすすめしません。
ヒ素は体に良くない成分なので、もし触ることがあっても、手袋をする、触った後はよく手を洗うなど、取り扱いには少し注意してください。
おわりに
今回はアルセノパイライトについて解説しました。
銀色に輝く金属光沢が特徴的ですが、叩くとニンニクのような匂いがしたり、ヒ素を含んでいたりと、個性的な側面も持っています。取り扱いには注意が必要な点も覚えておいてくださいね。
この解説が、アルセノパイライトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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