【石これ】アキシナイト(斧石)Axinite|斧のような結晶と多彩な色が特徴

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目次

アキシナイトの特徴

アキシナイト(斧石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

4/3/3/2/4/3 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

アキシナイト

透明度:★★★★☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★★☆☆☆
硬さ :★★★★☆
重さ :★★★☆☆

基本的な特徴

アキシナイトは、ケイ酸塩鉱物というグループの一員で、カルシウムやアルミニウム、鉄、マンガン、そしてホウ素などを含む複雑な組成をしています。

この鉱物の結晶は、よく見ると平たくて鋭い、まるで斧の刃のような形をしていることがあるんです。これが和名の由来にもなっています。ちなみに和名は斧石(おのいし)と言います。

結晶の形は三斜晶系という、ちょっと歪んだサイコロのようなグループに分類されます。

また、アキシナイトには一定の方向に割れやすい性質、劈開というものがあります。それから、圧力を加えると電気が発生する「圧電性」や、熱を加えると電気が発生する「焦電性」という、ちょっと面白い性質を持つこともあるんですよ。

アキシナイトの色は、含まれる成分によって変わってきます。

一番よく見られるのは、褐色や紫がかった褐色、黄色っぽい色合いでしょうか。鉄分が多いと褐色が強くなり、マンガンを多く含むと美しい青紫色やピンク色になることもあるんです。まれに無色や緑色のものも見つかるようです。

さらに、見る角度によって色が少し違って見える「多色性」という性質を示すものもあって、これがまたアキシナイトの魅力の一つなんですよね。

産地

アキシナイトは世界中のいろいろな場所で見つかりますが、特に有名なのはフランス、ロシア、アメリカのカリフォルニア州やネバダ州、メキシコ、パキスタン、タンザニアなどです。これらの地域からは、質の良い結晶が産出することがあります。

日本でも産出例があって、例えば宮崎県の尾平鉱山など、いくつかの場所で報告されているんですよ。

その他の情報

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歴史や名前の由来

アキシナイトという名前は、ギリシャ語で「斧」を意味する「axine」という言葉から来ています。これは、先ほどお話ししたように、結晶の形が斧の刃に似ていることから、1797年にフランスの有名な鉱物学者ルネ=ジュスト・アユイさんによって名付けられました。

和名の斧石も、この特徴的な結晶の形が由来になっているのは、もうお分かりですよね。

パワーストーンとして

アキシナイトは、パワーストーンとしてもいくつかの意味合いで語られることがあります。

例えば、洞察力や直感力を高めて、物事の本質を見抜く手助けをしてくれると言われたりします。精神的なバランスを整え、ネガティブな感情を振り払うサポートをするとも考えられているんです。

また、目標に向かって進むための勇気や行動力を与えてくれる石としても、一部で知られているみたいです。

主な用途

アキシナイトの中でも、特に透明度が高くて色が美しいものは、ファセットカットという宝石用のカットが施されて、ジュエリーとして使われることがあります。

ただ、劈開性があって割れやすい性質があるので、加工や取り扱いには少し注意が必要な石でもあります。

コレクターの間では、その特徴的な結晶の形や色合いから、鉱物標本としての人気が高いです。また、先ほど触れた圧電性や焦電性といった性質から、科学的な研究の対象となることもあるんですよ。

その他

実はアキシナイトというのは、一つの決まった化学組成の鉱物名を指すのではなく、グループ名なんです。

鉄を多く含む鉄アキシナイト、マンガンを多く含むマンガンアキシナイト、マグネシウムを多く含むマグネシウムアキシナイト、そして錫を含む錫アキシナイトなど、主成分によっていくつかの種類に分けられています。

特にマンガンを多く含んで青紫色やピンク色を呈するものは、「タンザナイトに似た色合い」と表現されることもあり、宝石としても評価が高い傾向にありますね。

おわりに

今回はアキシナイトについて解説しました。

アキシナイトはその名の通り斧のようなユニークな結晶形と、成分によって変わる多彩な色合いが魅力的な鉱物なんですよね。

この解説が、アキシナイトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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