※当ブログの画像は全て生成AIで作成しています
カラハナイトの特徴
カラハナイト(カラハン石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
カラハナイト
透明度:★★☆☆☆
光沢度:★★☆☆☆
希少性:★★★★★
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★☆☆☆☆
重さ :★☆☆☆☆
カラハナイトの特徴
基本的な特徴
カラハナイトは、とても珍しい水酸化炭酸マグネシウム水和物の二次鉱物です。モース硬度は2と非常に柔らかく、爪で簡単に傷がついてしまうほど繊細なんですよね。
最大の特徴は物質としてとても不安定という点で、なんと空気中の二酸化炭素に触れるだけで別の鉱物へと変化してしまう性質を持っています。
さすがに触れた瞬間に変化するわけではないようですが、保管には気を配った方が良さそうです。
色
本来、カラハナイトの色はそのほとんどが白色か無色だそうですが、市場に出回るものはとても鮮やかな青色をしており、その1つ1つはウバロバイトのように1mmにも満たないようなとても小さな結晶ではあるものの、
その色は一度見たら忘れられないインパクトがあります。
産地
この鉱物が最初に発見されたのはイタリアのトスカーナ州です。その後、アメリカのカリフォルニア州やネバダ州などでも産出が報告されていますね。
主に蛇紋岩という岩石が見られる地帯で、他の鉱物から変化してできる二次鉱物として形成されるんですよ。
その他の情報

歴史や名前の由来
カラハナイトという名前は、発見者の一人であるアメリカの鉱物学者ユージン・キャラハン氏にちなんで名付けられたものです。ちなみに和名ではカラハン石と呼ばれています。比較的新しい時代に発見された鉱物になりますね。
・・・なので、少なくともカタカナ表記の方はキャラハナイトの方がより近いと思うのですが、当サイトでは日本でよく見かけるカラハナイトとしています。
パワーストーンとして
カラハナイトはパワーストーンとして市場で見ることはまずありません。これは、産出量が極めて少なく非常に希少であることと、空気に触れるだけで変質してしまうほど不安定な性質が理由になっています。
そのため、ヒーリング効果なども特に伝わってはいないんですよね。
主な用途
カラハナイトの主な用途は、鉱物標本としての収集です。産出量が少なく、標本として維持することも難しいことから、鉱物コレクターにとっては非常に価値の高いものとされています。
工業的な利用などはされておらず、その希少性が価値の大部分を占めています。
その他
この鉱物の最も興味深い点は、その儚さにあります。空気中の二酸化炭素と反応して、ハイドロマグネサイトという別の鉱物に変わってしまう性質は本当に特徴的ですね。
水に溶けやすく、酸に触れると泡を出して反応するため、取り扱いには細心の注意が必要になるんです。
おわりに
今回はカラハナイトについて解説しました。
空気に触れるだけで別の鉱物へと姿を変えてしまうという、とても繊細で儚い性質を持つ珍しい鉱物でしたね。その取り扱いの難しさも相まって、コレクターにとっては特別な存在となっていることがお分かりいただけたかと思います。
この解説が、カラハナイトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
他にも色々な鉱物が検索できます
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