カルコパイライト（黄銅鉱）Chalcopyriteの色や特徴、価格や産地について解説｜真鍮のような黄色と虹色の輝きが美しい

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カルコパイライトの特徴

カルコパイライト（黄銅鉱）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

カルコパイライト

透明度：★☆☆☆☆
光沢度：★★★★☆
希少性：★☆☆☆☆
蛍光　：★☆☆☆☆
硬さ　：★★☆☆☆
重さ　：★★★☆☆

基本的な特徴

カルコパイライトは、銅を採るための最も重要な鉱石のひとつです。見た目は真鍮のような黄色をしていて、金属ならではの強い光沢を持っていますね。

硬さはナイフで傷がつくくらいで、鉱物の中ではそれほど硬い方ではありません。重さは平均的な石より少し重いくらいで、手に取るとずっしりとした感じがします。

ちなみに和名を黄銅鉱（おうどうこう）と言い、その名の通り黄色い銅の鉱物なんですよね。

色

この鉱物の色は、とても特徴的です。新鮮な断面はきれいな真鍮の黄色をしていますが、空気に触れて表面が酸化すると、青や紫、赤みがかった虹色の膜が現れます。

この変化した様子がクジャクの羽のように見えることから、ピーコックオレと呼ばれることもあるんですよ。標本によっては、この虹色がとても美しく現れるため、コレクターからの人気も高い鉱物になります。

産地

カルコパイライトは、世界中の銅鉱山で産出する、比較的ありふれた鉱物です。特にペルーやメキシコ、アメリカ、カナダなどが有名な産地として知られていますね。

日本でも、かつては栃木県の足尾銅山や愛媛県の別子銅山といった、歴史のある銅山からたくさん採掘されていました。そのため、日本の鉱物ファンにとっても馴染み深い存在かもしれません。

その他の情報

歴史や名前の由来

カルコパイライトという名前は、ギリシャ語が由来です。銅を意味する「chalkos」と、火打石を意味する「pyrites」という2つの言葉が組み合わさって名付けられました。

これは、この鉱物が銅を含んでいて、たたくと火花が出ることがある性質にちなんでいるそうですね。古くから銅の原料として、人類の文明を支えてきた重要な鉱物なんです。

パワーストーンとして

パワーストーンとしてのカルコパイライトは、チャンスを引き寄せる石と言われています。新しいことを始めるときや、現状を良い方向に変えたいときに、持ち主をサポートしてくれるそうですね。

また、その輝きからネガティブなエネルギーを払い、ポジティブな気持ちを高める力があると信じられています。直感力を高めたい人にもおすすめの石かもしれません。

主な用途

この鉱物の最も大切な役割は、工業用の銅の原料になることです。

私たちが普段使っている電線や硬貨、調理器具などの銅製品は、その多くがカルコパイライトから取り出された銅で作られています。

また、銅と亜鉛を混ぜた真鍮や、銅とスズを混ぜた青銅といった合金の材料にもなっていて、私たちの生活に欠かせない鉱物のひとつなんですよね。

その他

カルコパイライトは、見た目が似ていることからパイライト（黄鉄鉱）と間違えられることがあります。パイライトも「フールズゴールド（愚か者の金）」と呼ばれますが、カルコパイライトの方がより黄色味が強く、緑がかった色合いをしています。

また、パイライトよりも硬さが低いので、ナイフなどで傷がつくかどうかで簡単に見分けることができるんですよ。