ガドリナイト(ガドリン石)Gadoliniteの色や特徴、価格や産地について解説|希土類元素発見のきっかけとなった鉱物

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目次

ガドリナイトの特徴

ガドリナイト(ガドリン石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

1/3/3/1/4/4 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

ガドリナイト

透明度:★☆☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★★★★☆
重さ :★★★★☆

基本的な特徴

ガドリン石は、イットリウムやセリウムといった希土類元素という珍しい種類の元素を主成分に含むケイ酸塩鉱物です。色は黒色や暗緑色のものが多くて、割れた面はガラスみたいな光沢を持っているのが特徴なんですね。

硬さはだいたい6.5から7くらいあって、これはナイフで傷をつけるのが難しいくらいの硬さです。見た目のわりにずっしりと重たいのも、この鉱物の面白いところなんですよ。

希土類元素を含むため、ごく微量の放射線を出す性質を持つものもあって、長い年月をかけてその影響で結晶の構造が少しずつ壊れてしまう「メタミクト化」という現象が起きることもありますね。

ガドリン石の主な色は、黒色や緑がかった黒色、そして暗い緑色です。時には褐色や赤みがかった褐色のものも見つかることがあるんですね。

新鮮なものはガラスのような光沢をしていますが、風化が進むと表面がざらついたり、光沢が鈍くなったりすることもあります。

また、とても薄くスライスすると、緑色や褐色に見えることもあるんですよ。

産地

ガドリン石は、世界各地のペグマタイトという特殊な岩石の中から見つかります。特に有名なのはスウェーデンで、ここにあるイッテルビーという場所は、ガドリン石が最初に発見された場所として知られているんです。

他にもノルウェーやアメリカのテキサス州、コロラド州、アリゾナ州などでも産出するんですね。日本でも、ごく稀にですが、福島県や岐阜県などで見つかることがあるそうです。

その他の情報

Stone Gadolinite02

歴史や名前の由来

ガドリン石の名前は、フィンランドの化学者であり鉱物学者でもあったヨハン・ガドリンという人物にちなんで名付けられました。

彼は1794年に、この鉱物から新しい元素「イットリウム」を発見したことで知られています。この発見は、その後の多くの希土類元素の発見へとつながる、科学史においてとても重要な出来事だったんですね。

和名ではガドリン石と呼びますが、この鉱物一つでたくさんの新しい元素が見つかるきっかけになったのは、すごいことだと思います。

パワーストーンとして

ガドリン石は、一般的なお店でパワーストーンとして扱われることは少ない鉱物です。

その理由として、産出量がそれほど多くないことや、地味な見た目のものが多いこと、そして微量の放射性を持つ場合があることなどが考えられますね。

ただ、探求心や知的好奇心を刺激するとか、未知なるものへの扉を開くといった意味合いで、一部のコレクターや研究者にとっては特別な存在かもしれません。

科学的な発見の歴史と深く関わっている鉱物なので、そういった知的な探求をサポートしてくれるかもしれませんね。

主な用途

ガドリン石は、かつてイットリウムやセリウムなどの希土類元素を採るための重要な資源鉱石でした。これらの希土類元素は、特殊なガラスや合金、電子部品など、様々な工業製品に使われることがあるんです。

ただ、現在ではもっと効率よく希土類元素を採れる鉱石が見つかっているので、ガドリン石が資源として採掘されることは少なくなりました。

今では主に、鉱物コレクター向けの標本としてや、科学的な研究の対象として扱われることが多いですね。

その他

ガドリン石の特筆すべき点として、先ほども少し触れましたが「メタミクト化」という現象があります。

これは、鉱物に含まれるウランやトリウムといった放射性元素がアルファ線を放出し、その影響で結晶格子が破壊されて非晶質化、つまりガラスのような状態になってしまう現象です。

このため、古いガドリン石の標本では、本来の結晶の形を保ちつつも、内部はガラス質になっていることがあるんですね。

また、希土類元素を多く含むため、比重が4.0から4.7程度と、一般的な石と比べてかなり重たいのも特徴の一つなんですよ。

おわりに

今回はガドリン石について解説しました。

ガドリン石は、見た目は少し地味かもしれませんが、その名前の由来となったヨハン・ガドリンによるイットリウムの発見や、多くの希土類元素研究のきっかけとなった、科学史において非常に重要な鉱物なんですね。

この解説が、ガドリン石や他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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