【石これ】アレキサンドライト(変彩金緑石)Alexandrite|光によって色が変わる希少な宝石

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※当ブログの画像は全て生成AIで作成しています

アレキサンドライトの特徴

アレキサンドライト(変彩金緑石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

4/3/5/2/5/3 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

アレキサンドライト

透明度:★★★★☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★★★
蛍光 :★★☆☆☆
硬さ :★★★★★
重さ :★★★☆☆

基本的な特徴

アレキサンドライトは、クリソベリルという鉱物グループの仲間なんです。宝石としても人気が高い石ですね。和名は変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)と言います。

硬さがモース硬度で8.5と、ダイヤモンドやルビー、サファイアに次いでとても硬いのが特徴です。そのため、アクセサリーにしても傷つきにくく、扱いやすい宝石なんですよ。

割れやすさを示す劈開へきかいという性質も、あまりはっきりとはありません。

アレキサンドライトの一番面白いところは、なんといっても光の種類によって色が変わって見えることでしょう。カラーチェンジ効果、変色効果なんて呼ばれています。太陽の光や蛍光灯の下では、青みがかった緑色や深緑色に見えることが多いんです。

ところが、ロウソクの火や白熱電球のような暖かい色の光の下だと、赤紫色や赤っぽい色にガラッと変わるんですよ。不思議ですよね。これは、アレキサンドライトに含まれるクロムという成分が、光の波長によって吸収する色を変えるために起こる現象なんです。

見る角度によっても少し色が違って見える、多色性という性質も持っています。

産地

最初に発見されたのはロシアのウラル山脈で、ここのアレキサンドライトは色の変化がとても劇的で、最高品質とされていました。ただ、残念ながら今はほとんど採れなくなってしまったようです。

現在では、ブラジルやスリランカ、インド、タンザニア、マダガスカルなどが主な産地として知られています。産地によって、色の濃さや変わり具合に少しずつ違いがあるのも面白い点ですね。

その他の情報

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歴史や名前の由来

アレキサンドライトが発見されたのは、1830年代のロシア帝国だと言われています。

ウラル山脈のエメラルド鉱山で見つかったそうなんですが、最初はエメラルドだと思われていたみたいです。ところが、夜にロウソクの光で見たら赤紫色に変わったので、みんなびっくりした、なんて話が伝わっていますよ。

ちょうどその頃、ロシアの皇太子だったアレクサンドル2世の誕生日か成人の日に献上されたことから、彼の名前にちなんでアレキサンドライトと名付けられたそうです。ロシア皇帝の色である緑と赤を持っていたことも、縁起が良いとされた理由かもしれませんね。

パワーストーンとして

アレキサンドライトは、その二つの顔を持つ色の変化から、二面性や変化、可能性といった意味を持つ石だと言われることがあります。

持ち主の隠れた才能を引き出したり、柔軟な考え方ができるようサポートしてくれたりすると信じられているようです。また、危機を察知して危険を回避する力や、情熱を高める力があるとも言われていますね。

主な用途

やはり、その希少性と美しい色の変化から、高級な宝石として扱われることがほとんどです。

指輪やネックレス、ピアスなどのジュエリーに加工されて、特別な贈り物や記念品としても人気がありますよ。ただ、とても高価なので、なかなか手が出しにくい宝石の一つかもしれません。

その他

アレキサンドライトの中には、カボションカットという丸い山形に磨くと、猫の目のような一条の光の筋が現れるものがあります。これはキャッツアイ効果やシャトヤンシーと呼ばれていて、アレキサンドライト・キャッツアイとして、これもまた珍重されています。

カラーチェンジとキャッツアイの両方が見られるものは、特に希少価値が高いんですよ。

おわりに

今回はアレキサンドライトについて解説しました。

太陽光と白熱灯で色が変わる不思議なカラーチェンジ効果は、この石の最大の魅力ですよね。硬くて丈夫な点も、長く付き合える宝石として嬉しいポイントです。

この解説が、アレキサンドライトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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