【石これ】アラナイト(褐簾石)Allanite|黒褐色で希土類元素を含む石

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目次

アラナイトの特徴

アラナイト(褐簾石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

1/3/3/1/3/4 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

アラナイト

透明度:★☆☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★★★☆☆
重さ :★★★★☆

基本的な特徴

アラナイトは、ケイ酸塩鉱物の一種で、エピドートという鉱物グループの仲間です。黒色や濃い褐色をしていることが多く、ガラスのような光沢を持っているんですね。

この鉱物の大きな特徴として、セリウムやランタンといった希土類元素、いわゆるレアアースを成分として含んでいる点が挙げられます。そのため、微量ながら放射線を出す性質を持つ場合もあるんです。

アラナイトの色は、一般的に黒色や暗い褐色、時には緑がかった黒色などが見られます。これは、鉱物に含まれる鉄やマンガンなどの成分の影響によるものなんです。

光を通しにくい不透明なものがほとんどで、稀に薄い破片だと光を通すこともあるくらいですね。

産地

アラナイトは、世界各地のペグマタイトや花崗岩、片麻岩といった岩石の中から見つかります。特に有名な産地としては、ノルウェーやスウェーデン、アメリカ、カナダ、ロシアなどがあるんですよ。

日本でも、福島県や岐阜県、愛媛県などで産出の報告があります。ちなみに和名は褐簾石(かつれんせき)と言います。

その他の情報

Stone Allanite02

歴史や名前の由来

アラナイトという名前は、19世紀初頭にこの鉱物を研究したスコットランドの鉱物学者トーマス・アラン氏にちなんで名付けられました。彼の功績を称えて、この名前が付けられたというわけですね。

和名の褐簾石は、その色が褐色で、簾のような形状の結晶が見られることがあるためと考えられます。

パワーストーンとして

アラナイトは、パワーストーンとしてはまだそれほど広く知られているわけではありません。しかし、希土類元素を含むことから、地球のエネルギーや古代の叡智と繋がる力を持つと考える人もいるようです。

また、持ち主の潜在能力を引き出し、目標達成をサポートするといった意味合いで扱われることもあるみたいですね。

主な用途

アラナイトの主な用途は、まず鉱物コレクター向けの標本としての価値があります。また、成分に希土類元素を含んでいるため、これらの元素の資源鉱石として注目される場合もあるんです。

さらに、ウランやトリウムを含むものは、岩石の年代測定に利用されることがあるんですよね。

その他

アラナイトの中には、放射性元素であるウランやトリウムを含むものがあります。そのため、長期間にわたって自身の結晶構造が放射線によって破壊されてしまう、メタミクト化という現象を起こすことがあるんですよ。

このメタミクト化が進むと、結晶形が失われ、非晶質に近い状態になることもありますね。取り扱う際には、種類によって微量の放射線を発することもあるので、その点には少し注意が必要かもしれません。

おわりに

今回はアラナイトについて解説しました。

アラナイトが希土類元素を含み、時には放射線を出す性質を持つことや、その名前が鉱物学者に由来することなど、興味深い特徴がたくさんありましたね。黒く重厚な見た目も魅力的です。

この解説が、アラナイトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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