【石これ】アンバー(琥珀)Amber|木の樹脂が化石になった軽さが特徴の宝石

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目次

アンバーの特徴

アンバー(琥珀)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

3/3/3/4/1/1 透明度 光沢度 希少性 蛍光 硬度 重さ 5 4 3 2 1

アンバー

透明度:★★★☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★★★★☆
硬さ :★☆☆☆☆
重さ :★☆☆☆☆

基本的な特徴

アンバーは、実は厳密には鉱物ではないんですよ。

数千万年前の木の樹脂が、地中で長い時間をかけて固まってできた、いわば「天然樹脂の化石」なんです。そのため、決まった結晶の形を持っていません。

持ってみると驚くほど軽いのが特徴で、水よりも少し重い塩水には浮いてしまうほどなんですよね。硬さはとても柔らかく、爪や硬貨でも傷がついてしまうくらいなので、取り扱いには少し注意が必要です。あと、こすると静電気を帯びやすい性質も持っています。

アンバーといえば、温かみのある黄色やオレンジ色、茶色を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。これが一般的な色合いです。

でも、中には赤みがかったチェリーアンバーや、緑色のグリーンアンバー、そしてとても珍しい青みがかったブルーアンバーなんてものもあるんですよ。特にドミニカ共和国で産出するブルーアンバーは、ブラックライトを当てると強く青色に光ることで知られていて、とても人気があるんです。

産地

アンバーの産地として最も有名なのは、バルト海沿岸の地域、特にロシアのカリーニングラード州やポーランド、リトアニアなどです。世界のアンバーの多くがここで産出されているんですよ。

他にも、先ほど話に出たブルーアンバーや虫入りで有名なドミニカ共和国、恐竜時代の虫が入っていることもあるミャンマー産のバーマイト、そして数は少ないですが、日本の岩手県久慈市などでも産出するんです。

日本のものは久慈琥珀(くじこはく)として知られていますね。

その他の情報

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歴史や名前の由来

アンバーは、人類との関わりがとても古い物質の一つです。古代ギリシャやローマの時代から、宝飾品やお守りとして大切にされてきました。

名前の由来は、静電気を帯びる性質から来ているんですよ。古代ギリシャ語でアンバーを意味する「ēlektron」という言葉が、英語の「electricity」の語源になったと言われています。摩擦で電気を帯びる様子が、昔の人には不思議に見えたんでしょうね。

ちなみに和名の琥珀は、中国の古い言い伝えで「虎の魂が死後に石になったもの」と信じられていたことから付いた、なんて説もあるみたいです。

パワーストーンとして

アンバーは、生命力を高め、明るくポジティブなエネルギーをもたらしてくれる石として人気があります。心身のエネルギーを活性化させたり、緊張を和らげてリラックスさせてくれたりすると言われているんですよ。

金運や健康のお守りとしても親しまれていますし、持ち主をネガティブなエネルギーから守ってくれる、なんて話もあるみたいですね。温かみのある雰囲気からか、お子さんのお守りにされる方もいるようです。

主な用途

アンバーの最もポピュラーな使い道は、やはりネックレスやペンダント、イヤリング、ブレスレットなどの宝飾品でしょう。

その軽さと温かみのある質感、色合いが魅力的で、加工しやすいこともあって様々なデザインのアクセサリーが作られています。大きな塊は、彫刻や置物の材料にもなるんですよ。

また、細かく砕いたり熱したりすると特有の甘い香りがするため、古くからお香の原料としても使われてきました。そして、虫や植物の葉などがそのまま閉じ込められた「虫入り琥珀」は、古代の生物を知る手がかりとして、学術的にも非常に価値が高いんです。

その他

アンバーのことで特筆すべきは、やはり「虫入り琥珀」の存在かもしれませんね。数千万年前の昆虫やクモ、植物の破片などが、まるでタイムカプセルのように樹脂の中に閉じ込められているんです。これらは当時の生態系を知る上で、かけがえのない資料となっています。

それから、静電気を帯びやすいという性質は、本物かどうかを見分ける一つのヒントにもなります。布などでこすると、小さな紙片などを引き寄せることがあるんですよ。ただし、プラスチック製の偽物も同じように静電気を帯びることがあるので、これだけで判断するのは難しいかもしれません。

アンバーは天然樹脂の化石なので、比較的若い樹脂であるコーパルや、プラスチック、ガラスなどで模倣した偽物も多く出回っています。飽和食塩水(濃い塩水)に入れると本物のアンバーは浮くことが多い、というのも有名な見分け方の一つですが、これも万能ではないので注意が必要ですね。

おわりに

今回はアンバーについて解説しました。

数千万年前の樹脂が化石になったもので、とても軽く、温かみのある質感が魅力です。古代の虫が閉じ込められていることもあり、ロマンを感じさせてくれますね。

この解説が、アンバーや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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