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アナベルガイト(アナバーガイト)の特徴
アナベルガイト(ニッケル華)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
アナベルガイト
透明度:★★☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★☆☆☆☆
重さ :★★★☆☆
基本的な特徴
アナベルガイトは、ニッケルという金属とヒ酸などが結びついてできた、含水ニッケル砒酸塩鉱物というグループの仲間です。
結晶は、細長い板状や針状になることが多いんですけど、土っぽい塊で見つかることもあります。モース硬度という硬さの指標では1.5から2.5くらいで、爪でひっかくと傷がつくほど柔らかいのが特徴ですね。
特定の方向に割れやすい性質、劈開(へきかい)も持っています。鮮やかな色をしていますが、ヒ素を含んでいるので、取り扱いには少し注意が必要な鉱物だったりします。
色
アナベルガイトの一番の魅力は、なんといってもその色でしょう。
明るい緑色から黄緑色をしていて、まるで絵の具のような鮮やかさなんです。アップルグリーンとも呼ばれるこの色は、成分に含まれるニッケルから来ているんですよね。
和名ではニッケル華(にっけるか)と呼ばれていて、その名の通り、ニッケル鉱床の表面近くで、まるで花が咲いたように見えることから名付けられたのかもしれません。粉末にすると、色は淡い緑色になります。
産地
アナベルガイトは、ニッケルを含む鉱石が地表近くで風化してできる二次鉱物です。そのため、ニッケル鉱床がある場所で見つかることが多いんですよ。
有名な産地としては、ドイツのザクセン州アナベルク地方や、カナダ、モロッコ、アメリカ、ギリシャなどがあります。日本でも、数は少ないですがいくつかの鉱山で見つかった記録があるようです。
その他の情報

歴史や名前の由来
アナベルガイトという名前は、最初に発見されたドイツの有名な鉱山地帯、ザクセン州のアナベルク地区にちなんで付けられました。1852年に命名された、比較的新しい鉱物と言えるかもしれません。
パワーストーンとして
アナベルガイトは、その鮮やかな色合いからコレクションとして人気がありますが、ヒ素を含むことや、とても柔らかく脆い性質から、アクセサリーとして身につけたり、パワーストーンとして広く扱われたりすることは少ないようです。
もし見かけることがあっても、観賞用として楽しむのが良さそうですね。
主な用途
アナベルガイトは、その美しい緑色と、特徴的な産状から、鉱物コレクター向けの標本として主に取引されています。ニッケルの原料として採掘されることはほとんどありません。
同じように鮮やかな色を持つコバルト華(エリスライト)という鉱物と一緒に産出することもあり、両者が並んだ標本は色の対比が美しく、人気があるんですよ。
その他
アナベルガイトのニッケルとコバルト華のコバルトは、お互いに入れ替わりやすい性質を持っています。そのため、両者の中間的な成分を持つ鉱物も見つかることがあるんですよ。色の違いは、含まれる金属イオンの違いによるものです。
おわりに
今回はアナベルガイトについて解説しました。
鮮やかな緑色が特徴的な、ニッケル鉱床の二次鉱物でしたね。爪で傷つくほど柔らかいことや、コバルト華と似ている点も興味深いポイントです。ヒ素を含むため取り扱いには注意が必要ですが、その美しさは多くのコレクターを魅了しています。
この解説が、アナベルガイトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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