【石これ】バデライト（バデレイ石）Baddeleyite｜黒茶色で高い融点を持つ重くて珍しい石

※当ブログの画像は全て生成AIで作成しています

バデライトの特徴

バデライト（バデレイ石）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

基本的な特徴

バデライトは、単斜晶系という結晶のグループに属していて、板のような形や柱のような形で見つかることが多い鉱物です。

化学的には酸化ジルコニウムという物質でできていて、とても安定した性質を持っていて、割れ口は不規則だったり、少し貝殻の内側のような模様になったりすることもありますね。

色

色はおおむね黒っぽいですが、茶色がかったものや、中には黄色っぽいや透明のような色合いまで、様々な種類があるんです。

光の通り具合も様々で、向こう側が透けて見える透明なものから、ほとんど光を通さない不透明なものまで存在します。

産地

バデライトが最初に発見されたのはスリランカです。その他にも、ブラジルやロシア、南アフリカ、アメリカのモンタナ州やカリフォルニア州など、世界のいろいろな場所で見つかっています。

特に有名なのは、ロシアのコラ半島やブラジルのミナスジェライス州などで、質の良い結晶が産出されることがあるんですよ。

その他の情報

歴史や名前の由来

バデライトは、1892年にスリランカで初めて確認された比較的新しい鉱物です。

この鉱物の発見に関わったイギリスの鉄道技師であり、地質学にも詳しかったジョセフ・バデリーさんの名前に敬意を表して、バデライトと名付けられました。

ちなみに、和名ではバデレイ石（ばでれいいし）と呼ばれています。

パワーストーンとして

バデライトは、パワーストーンの世界では、まだそれほど広く知られているわけではないかもしれません。

しかし、その希少性の高さや、成分にジルコニウムを含んでいることから、目標を達成するためのサポートや、精神的な強さをもたらす力があると考える人もいるようです。

何か新しいことを始める時や、困難を乗り越えたい時の心強いお守りとして、選ばれることもあるかもしれませんね。

主な用途

バデライトの最も大きな特徴の一つは、非常に高い温度に耐えられることなんです。そのため、耐火材として工業的に重要な役割を担っています。その耐熱性はなんと2700℃だとか。

その耐熱性を活かして、例えばガラスや鉄鋼を製造する際の炉の内張りなどに使われることがあるみたいです。

また、ジルコニウムという金属を取り出すための大切な原料にもなっています。このジルコニウムは、原子炉の部品や、丈夫で錆びにくい特殊な合金の材料として利用される重要な金属なんです。

また、ごく稀にですが透明で美しいものはカットされて、宝石として扱われることもあるそうです。

その他

実は、ダイヤモンドの模造品としてよく知られているキュービックジルコニアは、このバデライトと同じ酸化ジルコニウムから人工的に作られたものなんです。

つまり、バデライトは天然の酸化ジルコニウムそのもの、というわけですね。

融点が約2700℃と非常に高いため、極めて過酷な環境でも安定して存在できるのが、この鉱物の特筆すべき点と言えるでしょう。

おわりに

今回はバデライトについて解説しました。

非常に高い温度にも耐えるタフさや、ジルコニウムという重要な金属の原料であること、そして時には美しい宝石にもなるという、なかなか奥深い魅力を持った鉱物でしたね。

この解説が、バデライトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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