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ベリルの特徴
ベリル(緑柱石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
ベリル
透明度:★★★★☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★★★★☆
重さ :★★☆☆☆
基本的な特徴
ベリルは六角柱状の結晶の形が特徴的な鉱物です。ベリルはケイ酸塩鉱物というグループの一員で、ベリリウムやアルミニウムという元素を含んでいるんですね。
モース硬度は7.5から8くらいありまして、これは水晶よりも少し硬いくらいなんですよ。そのため、傷がつきにくく、アクセサリーとしても加工しやすい鉱物と言えるでしょう。
宝石として有名なエメラルドやアクアマリンも、実はこのベリルの仲間なんです。
色
純粋なベリルは無色透明なのですが、わずかに含まれる金属の元素によって、本当に様々な色に変化します。
例えば、クロムやバナジウムが入ると鮮やかな緑色のエメラルドに、鉄が入ると淡い水色のアクアマリンに。ピンク色やオレンジピンク色のものはモルガナイト、黄色はヘリオドール、無色のものはゴシェナイトと呼ばれます。
このように色によって宝石としての名前が変わるのが、ベリルの面白いところなんですよね。和名では緑柱石(りょくちゅうせき)と呼びますが、これは緑色のものが代表的だったからかもしれません。
産地
ベリルは世界中のいろいろな場所で産出される鉱物です。特に宝石品質のものが多く採れる場所としては、ブラジル、コロンビア、パキスタン、アフガニスタンなどが有名です。他にもマダガスカルやナイジェリア、アメリカなどでも産出があるんですよ。
日本でも、量は少ないですが、岐阜県や福島県、茨城県などで見つかることがあると聞いています。
ただ、やはり美しい宝石として使えるようなものは、限られた地域でしか採れないのが現状でしょう。
その他の情報

歴史や名前の由来
ベリルの名前の由来は、古代ギリシャ語のベリロスという言葉だと考えられています。このベリロスは、元々、海のような青緑色の石や、広く緑色の宝石全般を指していたそうですね。
古くから人々に知られていた鉱物でして、例えば古代エジプトでは紀元前1500年頃からエメラルドが採掘されていたという記録が残っているんですよ。
プリニウスという古代ローマの博物学者が書いた本の中にも、ベリルについての記述が見られます。
パワーストーンとして
ベリルは、持ち主の知性や洞察力を高めて、心を穏やかにしてくれる石として人気があります。コミュニケーションをスムーズにしたり、周りの人との愛情を深める効果もあると言われているんですよね。
色によっても少しずつ意味合いが異なってきまして、例えばアクアマリンは幸福な結婚や旅のお守り、エメラルドは愛の成就や知恵の象徴、モルガナイトは優しさや思いやりをもたらすとされています。
主な用途
ベリルの最も代表的な用途は、やはり美しい宝石ですね。エメラルド、アクアマリン、モルガナイトなどは、カットや研磨が施されて、指輪やネックレスといった様々な宝飾品に加工されます。
それから、工業的な用途もありまして、ベリルはベリリウムという金属の大事な原料にもなるんですよ。このベリリウムは軽くて丈夫なため、航空機や宇宙船の部品、X線を通しやすい性質から医療機器などにも使われることがあるそうです。
その他
ベリルの中には、光を当てると猫の目のような一条の光の筋が現れる、キャッツアイ効果を持つものがあります。また、稀に星のような六条の光が見られる、スター効果を示すものもあるんですね。
これらの特別な光学効果を持つベリルは、カボションカットという丸い山形に磨かれることで、
その美しさが一層際立つんですよ。
とても大きな結晶が産出されることもあって、博物館などで展示されているのを見かけるかもしれません。
おわりに
今回はベリルについて解説しました。
純粋なものは無色なのに、含まれる成分で緑や水色、ピンク色など、様々な色と名前を持つ宝石に変わる、本当に奥深い鉱物だと感じましたね。
この解説が、ベリルや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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