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ボタラカイトの特徴
ボタラカイト(ボタラック石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
ボタラカイト
透明度:★★☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★★★★
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★★☆☆☆
重さ :★★★☆☆
基本的な特徴
ボタラカイトは、銅を含む鉱物で、二次鉱物として知られています。二次鉱物というのは、もともとあった銅を含む鉱物が、地表近くで水や空気と反応して新しくできる鉱物のことです。
この鉱物は、アタカマイトやパラアタカマイトといった他の銅の塩化物鉱物とよく似た成分を持つ仲間で、これらは同じ化学組成でも結晶の形が違う同質異像という関係にあるんです。
硬さはモース硬度で3くらいと、あまり硬くない鉱物ですね。爪でギリギリ傷がつくかどうか、というくらいなので、取り扱いには少し注意が必要になります。
比重は3.6程度なので、銅の鉱物としては平均的か、少し重たい部類に入るかもしれません。
色
ボタラカイトの色は、鮮やかな青緑色から緑色、時には青みがかった色合いを見せるのが特徴です。この美しい色は、成分に含まれる銅に由来しているんですよ。
細かな結晶が集まって、岩石の表面を覆うように産出することが多いんですが、その時の色合いは本当に目を引くものがありますね。
産地
ボタラカイトは、最初に発見されたイギリスのコーンウォール地方にあるボタラック鉱山が最も有名です。この鉱山は、模式産地といって、その鉱物が最初に科学的に記載された場所なんですよ。
このボタラック鉱山は海に面していて、海水の影響を受けてボタラカイトが生成されたと考えられています。そのため、海岸近くの銅鉱床の酸化帯で見つかることが多い鉱物なんですよね。
他にも、チリやアメリカのアリゾナ州、オーストラリアなどでも産出の報告がありますが、美しい結晶やまとまった量のものはなかなか見つかりにくい、希少な鉱物の一つと言えるでしょう。
その他の情報

歴史や名前の由来
ボタラカイトは、1865年にイギリスの著名な鉱物学者アーサー・ハーバート・チャーチによって、初めて新しい鉱物として記録された、歴史のある鉱物です。
名前の由来は、先ほどもお話しした通り、発見地であるイギリス、コーンウォール州のセント・ジャスト近郊にあったボタラック鉱山にちなんで名付けられました。和名では、ボタラック石と呼ばれることもありますね。
このボタラック鉱山は、かつて銅やスズを産出していた古い鉱山なんです。その坑道の一部は海のすぐそば、さらには海底下まで伸びていたと言われていますね。
このような特異な環境が、ボタラカイトのような海水の影響を受けて生成される、珍しい鉱物を育んだのかもしれません。
パワーストーンとして
ボタラカイトは、希少性が高く、宝飾品として加工されることもほとんどないため、パワーストーンとしての情報はあまり多くはありません。
しかし、その美しい青緑色から、心の癒やしや安定をもたらす効果を期待する人もいるかもしれませんね。銅を含む鉱物一般には、エネルギーの流れを良くしたり、表現力を高めたりする力があると言われることもあるんですよ。
もしボタラカイトを持つ機会があれば、その希少性と美しい色合いから、持ち主の個性を引き出し、創造的なインスピレーションを与えてくれるお守りになるかもしれません。
主な用途
ボタラカイトの主な用途は、やはり鉱物標本としてのコレクションです。その鮮やかな色合いと、産出が限られている希少性から、鉱物コレクターの間では人気のある石の一つなんですよ。
特に、模式産地であるボタラック鉱山産のものは、歴史的な価値もあって珍重されています。結晶が小さく硬度も低くてもろいため、宝飾品や工業的な用途に使われることは、残念ながらほとんどないんですよね。
その美しさを、そのままの形で鑑賞するのが一番の楽しみ方と言えるでしょう。
その他
ボタラカイトは、アタカマイトやパラアタカマイトといった、よく似た見た目と成分を持つ鉱物と共に見つかることがあります。
前述のとおり、これらは同質異像の関係にあって、見た目だけで正確に区別するのは難しい場合が多いんですよね。専門的な分析、例えばX線回折分析などを行うことで、初めてどの鉱物か確定できることもあるくらいです。
また、海水中の塩化物イオンが銅鉱床に作用してできると考えられているため、海岸付近の古い鉱山跡などで見つかる可能性を秘めた、ちょっとロマンのある鉱物とも言えるかもしれませんね。
おわりに
今回はボタラカイトについて解説しました。
鮮やかな青緑色が印象的で、イギリスの歴史ある鉱山にその名が由来する、希少な鉱物なんですよね。同質異像の仲間がいることや、海との関わりが深い点も興味深いところです。
この解説が、ボタラカイトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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