※当ブログの画像は全て生成AIで作成しています
クリノクロアの特徴
クリノクロア(緑泥石)がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
クリノクロア
透明度:★★☆☆☆
光沢度:★★★☆☆
希少性:★★☆☆☆
蛍光 :★☆☆☆☆
硬さ :★☆☆☆
重さ :★★☆☆☆
基本的な特徴
クリノクロアは、クロライトという鉱物グループの代表的な鉱物です。和名を緑泥石(りょくでいせき)と言いまして、雲母の仲間のように薄いシート状の結晶が集まってできています。
そのため、薄く剥がれやすいという面白い性質を持っているんですね。硬さは非常に低く、人間の爪でも傷がついてしまうほど柔らかいので、取り扱いには少し注意が必要になります。
色
クリノクロアの最も一般的な色は、その名前にも含まれている緑色です。この緑色は、鉱物に含まれる鉄分の量によって濃さが変わり、深い緑色から白っぽい緑色まで様々な表情を見せてくれます。
特にロシアで産出するものはセラフィナイトという宝石名で知られていまして、深い緑色の地に銀白色の模様が浮かび上がる様子はとても美しいんですよ。
また、クロムという成分を含むと、赤紫色に変化することもあります。
産地
クリノクロア自体は、世界中の様々な場所で見つかる鉱物です。主な産地としては、アメリカやスイス、オーストリア、イタリアなどが挙げられますね。
中でも、セラフィナイトという名前で有名な美しいクリノクロアは、ロシアのバイカル湖周辺で産出するものが特に高品質で知られています。
もちろん日本でも産出しまして、埼玉県や愛媛県などで見つけることができます。
その他の情報

歴史や名前の由来
この鉱物の名前は、ギリシャ語が元になっています。ギリシャ語で傾いていることを意味する「klino」と、緑色を意味する「chloros」という2つの言葉を組み合わせているんですね。
これは、クリノクロアの結晶が少し傾いた形をしていることと、代表的な色が緑色であることから名付けられました。見た目の特徴がそのまま名前になった、分かりやすい例のひとつと言えます。
パワーストーンとして
クリノクロアは、特にセラフィナイトという名前でパワーストーンとして人気があります。
その見た目がまるで天使の羽を思わせることから、持ち主に深い癒しと安心感を与えてくれる石だと信じられているんです。精神を落ち着かせてリラックスさせたり、人間関係を円滑に進める手助けをしてくれたりすると言われていますね。
優しいエネルギーを持つ、お守りのような存在なんです。
主な用途
クリノクロアの主な用途は、鉱物標本としてのコレクションです。
特にセラフィナイトは、その美しい模様を活かして、丸いカボションカットに研磨されることが多くあります。そして、ペンダントトップやブローチなどのアクセサリーに加工されるんですね。
ただ、硬さがとても低く傷つきやすいため、指輪のような衝撃を受けやすい用途にはあまり向いていない鉱物になります。
その他
クリノクロアには、セラフィナイトという非常に有名な宝石名があります。
この名前は、キリスト教における天使の最高位である熾天使セラフィムに由来するという説が有力なんですよね。銀白色の模様が、まさに天使の羽のように見えることから、そう呼ばれるようになりました。
ただし、これはあくまでも通称ですので、鉱物としての正式な名前はクリノクロアであることを覚えておくと良いでしょう。
おわりに
今回はクリノクロアについて解説しました。
天使の羽を思わせるセラフィナイトという美しい名前で親しまれていますが、鉱物としては雲母のように剥がれる性質や、とても柔らかいという意外な一面も持っています。そのギャップがまた魅力的な鉱物ですね。
この解説が、クリノクロアや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
他にも色々な鉱物が検索できます
このサイトでは、世界中のあらゆる綺麗な石について調べることができます。
トップページにある検索窓ではサイト内の全てのテキストを参照して検索できるほか、メニューからは色で探すことができますので、是非お好きな鉱物を探してみてください!
現状、まだこの世の全ての石は網羅できていないと思うので、もしまだ載っていないものを見つけて「これも綺麗ですよ!」という鉱物があったら、教えていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!!

この投稿はどうでしたか?
この投稿が面白いと思ったら、ぜひSNSでシェアお願いします!
石これ|見て楽しむ鉱物図鑑
https://minerals.jp/
今後ともよろしくお願いします。
コメント ※コメントは承認制です