ダイアスポア（ズルタナイト）Diasporeの色や特徴、価格や産地について解説｜光で色を変える希少な宝石

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ダイアスポアの特徴

ダイアスポア（ズルタナイト）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

ダイアスポア

透明度：★★★★☆
光沢度：★★★☆☆
希少性：★★★★★
蛍光　：★☆☆☆☆
硬さ　：★★★★☆
重さ　：★★★☆☆

基本的な特徴

ダイアスポアは、水酸化アルミニウムを主成分とする鉱物です。特にトルコで産出される宝石品質のものは「ズルタナイト」という名前で知られていて、とても人気があるんですよ。

モース硬度は6.5から7くらいで、アクセサリーとしても十分な硬さを持っていますね。ただ、特定の方向に割れやすい性質、劈開（へきかい）が完全なので、衝撃には少し注意が必要なんです。

この鉱物の最大の魅力は、なんといっても光源によって色が変わる「カラーチェンジ効果」になります。

色

ダイアスポアの色は、そのカラーチェンジ効果によって多様な表情を見せるのが特徴です。

太陽光の下ではキーウィのような明るいグリーンに見えるものが、白熱灯やロウソクの光の下ではシャンパンゴールドやピンク、時にはラズベリーのような赤紫色に変化するんですね。この色の変化は、含まれる微量なマンガンなどの元素によるものと考えられています。

ズルタナイトとして流通するものは、この色の変化が特に美しいものが選ばれるんですよ。

産地

ダイアスポア自体は世界各地で見つかる鉱物です。主な産地としては、アメリカ、ロシア、中国、ブラジルなどがありますが、宝石品質のものは非常に限られていますね。

特に「ズルタナイト」として有名なカラーチェンジ効果を持つ高品質なダイアスポアは、トルコのアナトリア山脈でしか採れないと言われているんです。このため、ズルタナイトはとても希少価値が高い宝石とされています。

なお、私が調べた限りでは特に和名らしい和名はなく、「ダイアスポア」として呼ばれることが多いようですが、もし何かご存知の方がいたら教えていただけると嬉しいです。

その他の情報

歴史や名前の由来

ダイアスポアという名前は、ギリシャ語のdiaspeirein（四散する、飛び散る）」由来しています。これは、この鉱物を加熱するとパチパチと音を立てて割れる性質から名付けられたそうですよ。

一方、宝石名である「ズルタナイト」は比較的新しい名前で、2005年頃に登場しました。トルコの鉱山会社が、かつてのオスマン帝国のスルタン（君主）たちに敬意を表して命名した商標名なんですよね。

パワーストーンとして

ダイアスポア（ズルタナイト）は、持ち主の知性や洞察力を高め、物事の本質を見抜く力を与えてくれると言われています。

また、変化の多い状況でも柔軟に対応できる適応力や、新しい環境への順応をサポートしてくれると信じられています。

自己表現を豊かにし、コミュニケーション能力を高める助けになるとも伝えられていますね。精神的なバランスを整え、ストレスを和らげる効果も期待されることがあるようです。

主な用途

ダイアスポアの最も有名な用途は、やはり宝石としての利用です。特に「ズルタナイト」の名前で流通するものは、その美しいカラーチェンジ効果から高い人気を誇り、指輪やネックレスなどのジュエリーに加工されますね。

ただ、産出量が非常に少なく高価なため、コレクターズアイテムとしても価値が高いんですよ。また、ダイアスポアはアルミニウムを含むため、一部は工業的にアルミニウムの原料や耐火物の材料としても利用されることがあるんです。

その他

ダイアスポアの魅力は、やはりその神秘的なカラーチェンジ効果に尽きます。

見る角度や光源によって全く異なる色合いを見せるため、「カメレオンダイヤモンド」や「トルコの石の皇帝」といった愛称で呼ばれることもあるんですよ。

ズルタナイトという名前はトルコ産出の高品質なダイアスポアの商標名で、他の産地のものとは区別されることが多いですね。1つの石で複数の色を楽しめるなんて、とてもロマンチックだと思いませんか。