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エピドートの特徴
エピドート（緑簾石）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。
エピドート
透明度：★★★☆☆
光沢度：★★★☆☆
希少性：★★☆☆☆
蛍光 ：★☆☆☆☆
硬さ ：★★★★☆
重さ ：★★★☆☆
基本的な特徴
エピドートは、ケイ酸塩鉱物の一種で、カルシウムやアルミニウム、鉄を主な成分とする鉱物です。多くは柱のような形や、針のような結晶が集まった形で見つかることが多いですね。
また、変成岩やスカルン鉱床といった、特定の環境でできやすい鉱物なんですよ。
色
エピドートの色は、その名前に緑という字が入る緑簾石（りょくれんせき）という和名からもわかるように、緑色が代表的です。
なお、その緑は「ピスタチオグリーン」と表現される、少し黄みがかった黄緑色のような、茶色が混ざったかのような独特の緑色のため、ここでは黄緑色に分類していますが、見る人や角度によっては茶色や緑色と言う方もいるかと思います。
その他にも、黄緑色、暗緑色、褐色を帯びた緑色、さらには黒っぽいものまで、色のバリエーションは意外と豊富なんですよね。この色の違いは、含まれる鉄とアルミニウムの量のバランスによって変わってくるんですよ。
産地
エピドートは、世界中の様々な場所で産出する鉱物です。
特に有名な産地としては、アルプス山脈周辺の国々、例えばオーストリアやイタリア、スイスなどが挙げられますね。アメリカ合衆国やパキスタン、メキシコ、ロシアなどでも美しい結晶が見つかっています。
日本国内でも、いくつかの地域で産出が報告されているんですよ。
その他の情報
歴史や名前の由来
エピドートという名前は、ギリシャ語の「epidosis」という言葉に由来しています。
この言葉は「増加する」や「加える」といった意味を持っていて、結晶が成長する際に底面のひとつの辺が他の辺よりも長くなる特徴から名付けられたそうですね。
和名の緑簾石は、その見た目の色と、簾（すだれ）のように見える結晶の集合体からきていると言われています。
パワーストーンとして
エピドートは、パワーストーンとしてもいくつかの意味合いを持つとされています。
精神的な疲労を和らげたり、ネガティブな感情をポジティブな方向へ転換する手助けをしてくれると言われていますね。
また、固定観念にとらわれず、物事を多角的に見る力を養うサポートをしてくれるとも考えられているんですよ。人間関係を円滑にするお守りとしても人気があるようです。
主な用途
エピドートの主な用途は、やはり鉱物標本としてのコレクションです。
特に、形が整った結晶や、特徴的なピスタチオグリーンのものは収集家にも人気がありますね。透明度が高く、美しい色のものは、カットされて宝飾品として利用されることもありますが、数はそれほど多くないんですよ。
また、その産状から地質学的な研究対象となることもあります。
その他
エピドートには、多色性という面白い性質があります。これは、見る角度によって色が少し違って見える現象のことですね。
例えば、ある方向からは濃い緑色に見えても、別の角度から見ると少し黄色っぽく見えたりするんですよ。この性質は、エピドートの結晶構造と光の屈折に関係しているんです。
おわりに
今回はエピドートについて解説しました。
エピドートは、その特徴的なピスタチオグリーンや、ギリシャ語の「増加」を意味する名前の由来など、知れば知るほど興味深い鉱物ですね。世界中で産出し、時には美しい結晶も見つかるエピドートの魅力が少しでも伝わったでしょうか。
この解説が、エピドートや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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