エリスライト（コバルト華）Erythriteの色や特徴、価格や産地について解説｜鮮やかな赤紫色が美しい繊細な鉱物

※当ブログの画像は全て生成AIで作成しています

エリスライトの特徴

エリスライト（コバルト華）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

基本的な特徴

エリスライトは、コバルトという金属元素を含む鉱床で、もともとあった鉱物が変化してできる二次鉱物の一つです。ヒ酸塩鉱物というグループに分類されます。

多くは針のように細長い結晶がたくさん集まった形や、花火のように放射状に広がった集合体で見つかるのですが、劈開といって、決まった方向に割れやすい性質がはっきりしていて、とても脆い鉱物なんですね。

色

エリスライトの最も目を引くのは、その美しい色です。

鮮やかな赤紫色からピンク色をしていて、その見た目からコバルト華と呼ばれることもあるんですよ。この特徴的な色は、鉱物に含まれるコバルトに由来していますね。

粉末にすると淡い赤色になるのも特徴の一つなんです。

産地

エリスライトは、世界各地のコバルト鉱床から産出します。特に美しい結晶が産出することで有名なのは、モロッコのBou Azzer鉱山ですね。

他にもカナダ、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなど、多くの国で報告されています。日本でも数は少ないですが、岡山県や奈良県などで見つかることがあるんですよ。

その他の情報

歴史や名前の由来

エリスライトという名前は、ギリシャ語で「赤い」を意味するエリュトゥロスという言葉から来ています。その鮮烈な赤い色合いが、そのまま名前になったんですね。

和名ではコバルト華（コバルトか）と言い、昔からこの鉱物が見つかると近くにコバルト鉱床がある可能性が高いと考えられ、鉱山を探す際の重要な目印、つまり指標鉱物として扱われてきた歴史があるんですよ。

パワーストーンとして

エリスライトは、パワーストーンとしては、愛情や情熱を高め、持ち主の生命力を活性化させる力があるとされています。目標達成に向けて前向きな気持ちを引き出し、行動力を与えてくれるとも言われていますね。

また、心を癒やし、ネガティブなエネルギーから保護する効果も期待されることがあるようです。ただ、とても柔らかく脆い石なので、アクセサリーとして身につける場合は取り扱いに十分な注意が必要なんですよ。

主な用途

エリスライトの主な用途は、やはりその美しい色と結晶形を活かした鉱物標本としてのコレクションです。鮮やかな赤紫色は多くのコレクターを魅了していますね。

かつては、コバルトを採るための原料鉱石の一つとされたり、顔料として利用されたりしたこともあったようです。ただ、成分にヒ素を含むため、取り扱いには注意が必要な鉱物なんですよね。

その他

エリスライトは、アナベルガイトというニッケル華とも呼ばれる鉱物と類質同像の関係にあります。これは、結晶の骨組みは同じですが、コバルトの代わりにニッケルが入るとアナベルガイトになる、という関係性なんですね。アナベルガイトは緑色をしていて、ニッケルの存在を示します。エリスライトは光や熱に長時間さらされると色が薄くなることがあるため、保管する際は直射日光を避けるなどの配慮をすると良いでしょう。

おわりに

今回はエリスライトについて解説しました。

エリスライトの鮮やかな赤紫色と繊細な結晶は、見る人の心を惹きつけますね。コバルトの存在を示す美しい指標鉱物として、古くから人々と関わってきた歴史もまた、この鉱物の魅力の一つと言えるでしょう。

この解説が、エリスライトや他の鉱物が好きになるきっかけになれば嬉しいです。

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