フェルスパー（長石グループ）Feldsparの色や特徴、価格や産地について解説｜地殻の主要構成鉱物で多様な表情を持つ

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フェルスパーの特徴

フェルスパー（長石）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

フェルスパー

透明度：★★☆☆☆
光沢度：★★★☆☆
希少性：★☆☆☆☆
蛍光　：★☆☆☆☆
硬さ　：★★★★☆
重さ　：★★☆☆☆

基本的な特徴

フェルスパーは、地球の表面近くを構成する岩石の中で、とってもよく見られる鉱物グループです。

実は「フェルスパー」という名前は、一つの鉱物を指すのではなくて、似たような性質を持ついくつかの鉱物をまとめたグループ名なんですよね。

和名では長石（ちょうせき）と呼ばれていて、これは結晶が細長い形をしていることがあるからなんです。この鉱物グループは、カリウム、ナトリウム、カルシウムといった元素を主成分として含んでいるんですよ。

硬さはガラスを引っ掻けるくらいの6から6.5ほどあって、割れやすい性質も持っていますね。だから、取り扱いには少し注意が必要かもしれません。

色

フェルスパーの色は、本当にバリエーション豊かです。無色透明なものから、白、ピンク、黄色、緑、青、褐色、灰色など、たくさんの色合いがあるんですよ。

種類によっては、ムーンストーンのように青白い光を放ったり、サンストーンみたいにキラキラとした輝きを持ったり、ラブラドライトみたいに虹色の光沢を見せたりと、特別な光学効果を持つものもあるんです。

これらの美しいものは、宝飾品としても人気が高いですね。

産地

フェルスパーは、世界中のいろいろな場所で産出される鉱物です。火成岩や変成岩といった岩石が作られる過程でできあがるので、本当に地球上のどこにでもあると言ってもいいくらいなんですよ。

特に大きな結晶や質の良いものが採れる場所としては、インドやマダガスカル、ブラジル、カナダ、アメリカ、ノルウェーなどが知られていますね。日本でも、花崗岩が分布する地域などで見つけることができるんです。

その他の情報

歴史や名前の由来

フェルスパーという名前は、ドイツ語が元になっています。「Feld」は「野原」を、「Spath」は「割れやすい石」や「鉱物」を意味する言葉で、昔の人が野原でよくこの石を見つけたことから名付けられたそうなんですよ。

和名の長石は、先ほども少し触れましたが、結晶が伸びたような形をしていることが多いことから来ているんですね。古くから人々の生活に関わってきた鉱物だと言えます。

パワーストーンとして

フェルスパーの仲間には、パワーストーンとして人気のあるものがたくさんあります。例えば、ムーンストーンは「月の石」とも呼ばれていて、優しいエネルギーで持ち主を包み込み、感受性や直感力を高めると言われているんですよ。

サンストーンは太陽のような明るいエネルギーで、自信や行動力を与えてくれるとされていますね。ラブラドライトは、その神秘的な輝きからインスピレーションを高め、潜在能力を引き出す助けになると信じられています。

アマゾナイトは希望の石とされ、心に平穏をもたらすとも言われているんです。このように、種類によってさまざまな力があるとされるのは面白いですよね。

個別の石については別の投稿で紹介予定です。

主な用途

フェルスパーは、私たちの身の回りで幅広く利用されている鉱物です。

一番よく使われるのは、陶磁器の原料としてなんですよ。お茶碗やお皿などの焼き物に使われる粘土に混ぜたり、表面にかけるうわぐすりとして使われたりしますね。ガラスを作るときの原料にもなるんです。

また、硬さを利用して研磨材として使われることもありますし、先ほどお話ししたムーンストーンやサンストーン、ラブラドライト、アマゾナイトといった美しいものは、ネックレスや指輪などの宝飾品にも加工されているんですよ。

意外と私たちの生活に欠かせない鉱物なんですよね。

その他

フェルスパーは、実は地球の地殻、つまり私たちが立っている地面の表面部分の約60%を占めていると言われるほど、非常にありふれた鉱物グループです。

本当にたくさんの種類があって、大きく分けるとカリウムを多く含む「カリ長石」の仲間と、ナトリウムやカルシウムを多く含む「斜長石」の仲間に分けられるんですよ。

ムーンストーンはカリ長石の仲間、ラブラドライトは斜長石の仲間、というように、それぞれがどちらかのグループに属しているんです。

地質学の世界では、岩石を分類する上でとっても重要な手がかりになる鉱物なんですよね。