ガーナイト（亜鉛尖晶石）Gahniteの色や特徴、価格や産地について解説｜青色で八面体の結晶が美しい

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ガーナイトの特徴

ガーナイト（亜鉛尖晶石）がどんな鉱物なのか、まずは基本的な特徴をグラフで見てみましょう。

ガーナイト

透明度：★★★☆☆
光沢度：★★★★☆
希少性：★★★★☆
蛍光　：★☆☆☆☆
硬さ　：★★★★☆
重さ　：★★★☆☆

基本的な特徴

ガーナイトは、スピネルという鉱物のグループに属する石です。化学組成に亜鉛を含んでいるのが大きな特徴で、この亜鉛の存在がガーナイトをガーナイトたらしめているんですね。

多くは八面体のきれいな結晶形で見つかることが多くて、鉱物コレクターにとっては魅力的なポイントの一つになります。

色は青や緑色系のものが多いですけれど、実はけっこうバリエーションがあるんですよ。

色

ガーナイトの色は、深みのある青色や緑色が代表的です。でも、それだけじゃなくて、黄色っぽい緑色や褐色、時にはほとんど黒に近いような濃い色のものまで見つかるんです。

この色の違いは、鉄やマンガンといった他の元素が微量に含まれることによって生まれるんですよね。透明なものから半透明なものが一般的ですけれど、光に透かすと美しい色合いが楽しめます。

産地

ガーナイトは、世界各地で産出が報告されている鉱物です。特に有名なのはスウェーデンのファールン地方で、ここはガーナイトが最初に発見された場所でもあるんです。

他にもアメリカのニュージャージー州や、ドイツ、ロシア、オーストラリア、ブラジル、ミャンマーなど、様々な国で良質な結晶が見つかっていますね。

日本では、亜鉛尖晶石（あえんせんしょうせき）や、亜鉛スピネルという和名で呼ばれることもあります。

その他の情報

歴史や名前の由来

ガーナイトという名前は、スウェーデンの著名な鉱山技師であり化学者でもあった、ヨハン・ゴットリーブ・ガーン氏にちなんで名付けられました。

彼は18世紀後半から19世紀初頭にかけて活躍した人物で、マンガンの発見者としても知られているんですよね。ガーナイトが新種の鉱物として認識されたのは1807年のことで、彼の功績を称えて献名されたというわけです。

パワーストーンとして

ガーナイトは、パワーストーンとしてはまだあまり広く知られていないかもしれませんね。

でも、スピネルグループの鉱物として考えると、持ち主の意志力を高めたり、困難に立ち向かう勇気を与えてくれたりすると言われることがあります。

ガーナイトの持つ落ち着いた色合いは、精神的な安定や集中力をサポートしてくれるかもしれません。自分自身の内なる強さを見つけたい時に、そっと寄り添ってくれるような存在なんですよ。

主な用途

ガーナイトの主な用途は、やはり鉱物標本としてのコレクションが中心になります。

特に結晶形が美しいものや、色の濃いものはコレクターからの人気が高いですね。ごく稀にですが、透明度が高く美しいものはファセットカットされて宝石として扱われることもありますけれど、これは本当に珍しいケースなんです。

工業的な利用としては、亜鉛の原料鉱石の一つとして採掘されることもありますが、主要な鉱石ではないみたいですね。

その他

ガーナイトは、他のスピネルグループの鉱物、例えば普通のスピネルやヘルシナイトなどと固溶体を作ることがあります。固溶体というのは、簡単に言うと2種類以上の鉱物が原子レベルで混ざり合っている状態のことなんですよね。

そのため、成分の比率によって少しずつ性質や色合いが変化することがあって、それがまたガーナイトの多様性を生み出しているんです。

産地によっても特徴が微妙に異なることがあるので、集め始めると奥が深い鉱物の一つと言えるかもしれません。